05/09: ホンダ ステップワゴン《モデル概要編》
カテゴリー: ホンダの中古車完全カタログ
低床・低重心によってスポーティなフォルムと
軽快なフットワークを手に入れたホンダの代表的ミニバン

●コンセプト
コンパクトで扱いやすい5ナンバーサイズを実現
乗用車をベースとした1.5ボックス系ミニバンの先駆けとなったのが、ステップワゴン。違和感のない操縦性と広い室内を両立したコンセプトは、他社の追随するところとなった。3代目となるこのモデルでは、1.5ボックス系ミニバンのあるべき姿が見つめ直された。シリーズとして初めて、ホンダが他のモデルでも推進する低床・低重心コンセプトを採用。デザインにも“チョイ悪テイスト”を加えるなど、大変身を図った。
全高を下げたのは、ホンダらしいスポーティな走りの実現も理由の一つだが、それ以上に女性ドライバーへ「大きくて運転しにくそう」という印象を与えたくなかったからだという。
全高はライバル他車より70~80mmほど低いが、従来モデル比で床面を60mm下げており、室内の広さは遜色ない。上級グレードは2.4Lエンジンを積むため3ナンバーとなるが、ボディ自体は5ナンバーサイズだ。
●メカニズム
2種類の直4エンジンとAT、CVTの組み合わせ
搭載されたエンジンは、基本は先代モデルからキャリーオーバーしたもの。排気量は2Lと2.4Lで、どちらも直4だ。可変バルブタイミング&リフト機構のi-VTECを装備する16バルブDOHCエンジンで、低回転時には片側の吸気バルブを休止させることで、高トルクとパワーの伸びを両立させている。トランスミッションは基本的にAT。2Lエンジンは4速、2.4Lエンジンの4WDが5速で、2.4LエンジンのFFのみCVTの組み合わせだ。CVTは7速マニュアル変速モード付きとなる。
前輪がスリップしてから後輪にトルクが伝わるスタンバイ方式の4WDは、先代からさらに進化しており、スリップ時の応答性が高められた。
このほか、追突の危険が迫っているときに警報が作動し、不可避になるとブレーキが作動するCMS(追突軽減ブレーキ)も用意。Sパッケージ車などの一部にオプションで設定された。
●エクステリア&インテリア
低重心ボディが叶えたスポーティなフォルム
1.5ボックス系ミニバンの常識を覆す低いフォルムは、アッパーボディで軽快さを、ロアボディで躍動感を表現。加えて、強い前傾角をもつサイドのキャラクターラインが、シャープなスピード感を与えている。吊り上がったフロントコンビネーションランプと、ワイドに開いたフロントグリルが作る表情も特徴的。他の車の中に埋もれない存在感を放っている。
後席ドアはスライド式で、両側に装備。左側のみだった従来モデルに比べて、使い勝手は大幅に向上している。
インパネは水平のラインで構成されており、助手席まで延びたデジタルメーターが斬新だ。
シート配置は3列で、2列目はベンチシートの8人乗り。2列目シートはタンブル格納できるが、スライド機構はもたない。3列目は左右に跳ね上げる方式で、190mmのスライドが可能。フローリング調のフロアカーペット仕様があるのがユニークだ。
●インプレッション
ストレスなく運転できるキビキビした走行性能
低い車高を生かした軽快なフットワークが、ステップワゴンの持ち味。ロールの小ささと違和感の少なさでは、他の追随を許さない。メーター類の見下ろし角も小さく、セダンからの乗り替えでも違和感は小さめ。ステアリングは上下に加え、前後方向の調整機構が付くのもよい。動力性能的には、2Lでもほとんどの場面で不足は感じない。高速道路の追い越し加速や登坂時のパワーを重視しないのであれば、2Lで十分だろう。
2.4L車は操舵力も大きめで、重厚感のあるハンドリング。乗り心地も締まっており、よりスポーティ方向に振った設定だ。



















