5ナンバーサイズとは思えない
広い室内空間が魅力の1.5BOXミニバン
CONCEPT
ユーティリティ性を高めてミニバン販売台数1位を記録
2007年度および2008年度上半期において、国内で販売されるミニバンの販売台数No.1に輝いたのがこの日産セレナだ。ライバル他車が+αの性能を与えて差別化を図る中、ファミリィユースにおける使いやすさを追求し正常進化を続けた結果、オーソドックスな良さが光るミニバンとなった。
MECHANISM
エンジンとトランスミッションは、いずれも1種のみ
ベースのプラットフォームは、日産/ルノーグループのCセグメント車メガーヌなどと共通。ホイールベースを2860mmまで延長し、広い室内空間を確保している。エンジンは1種類で、2Lの直列4気筒DOHCのみとなる。トランスミッションは、エクストロニックCVTと呼ばれるベルト式無段変速ATのみ。
EXTERIOR & INTERIOR
小さな子供がいるファミリィにもオススメの快適な居住空間
フロントドアガラスの前倒を切り下げた「シュプールライン」を採用。シート配列は2列目にベンチシートをもち、乗車定員は8名。2列目中央は座面ごと運転席脇までスライドしてサイドテーブルとして機能。助手席背もたれを倒し、2列目左側席を最前までスライドさせると、運転席からチャイルドシートに手が届く。
DRIVING IMPRESSION
トータルバランスに優れた乗り味で、好感度の高い一台
特別な力強さや軽快なハンドリング性能はないが、キャラクター相応にすべてが高バランスなのがセレナのドライブフィール。標準車の乗り心地はソフトで、道路の補修跡を踏んでもゴツゴツ感はない。ハイウェイスターは外観だけでなくサスチューンも専用となり、引き締まった乗り味。
| 2005年 |
5月/デビュー |
街中での運転のしやすさと広大な室内空間が魅力
左/中央にオープントレイを設け、2段構成となったインパネ。上段部は宙に浮いているように見える個性的なデザインだ 右/後席は両側ともスライドドアを採用。開口部が大きいほか、ステップが低いため、3列目の乗り降りも容易に行える
「あらゆるシーンに対応し、休日の楽しみを満喫できる1BOX」を目指したセレナが登場。新たに開発された2L直4DOHCエンジン+CVTにより、実用域での優れた発進加速を実現している。サイドウインドウが大きいため、室内は開放的な印象。もちろん、実際の広さもクラストップレベルだ。グレードはボディ同色グリルの20RX/20RSと、メッキバーグリルの20G/20Sの4種類。さらにオーテックジャパンからは、エアロパーツなどの専用装備を搭載したライダー/ライダーSが登場している。 |
| |
12月/一部改良 |
法規制改正に伴う小変更とライダーシリーズへの装備追加
左/オプションのマニュアルレベライザー付きキセノンヘッドランプは、オートレベライザー付きのバイキセノンに変更 右/ライダーシリーズにはiPodアダプター付きの専用HDDナビや、専用サウンドシステムを新たにオプションで設定
2006年1月より改正の灯火器技術基準に合わせ、ヘッドランプにマニュアルレベライザーを追加。また、ライダーシリーズを除く全車が、H17年基準排出ガス低減レベルの認定を受けている。 |
| 2006年 |
6月/グレード追加&特別仕様車 |
ダイナミックなフォルムのエアロバージョンがデビュー
左/ハイウェイスターはFF車のみ、16インチアルミホイールを採用。バンパー開口部はメッキが施され、上質な印象だ 右/本革巻きステアリングや随所に施された木目調パネルは、アクシスだけの専用装備。本革シートなども採用された
専用エアロパーツを装着し、3ナンバーサイズとなったハイウェイスターが登場。横バータイプのメッキグリルなども採用され、よりボリューム感のある外観が特徴だ。内装は「プレミアムスポーティ」がコンセプト。専用のブラックシートや本革巻きステアリングなどを採用しており、ラグジュアリィな室内空間を実現している。同時に、オーテックジャパンからは、20Sをベースとした特別仕様車アクシスが登場。内装を中心にワンランク上の装備が採用され、プレミアム感が与えられている。 |
| |
12月/特別仕様車 |
高精細モニター採用のHDDナビを搭載した特別仕様車
HDDナビエディションに搭載された、カーウイングスナビ。画素数が従来の約4倍というタッチパネルモニターを採用する
HDDナビエディションは、20Gをベースとした特別仕様車。HDDナビのほか、バイキセノンヘッドランプ、撥水加工シートなどが特別装備となっている。これに伴い、20Gを除く全車に、同じHDDナビと両側スライドドアオートクロージャーがセットになったHDDナビパッケージがオプションで設定された。また、オーテックジャパンからはハイウェイスターをベースとしたアーバンセレクションが登場。地デジチューナーやHDDナビを搭載するなど、室内のエンターテイメント環境を向上させる一台だ。 |
| 2007年 |
12月/マイナーチェンジ |
内外装のデザインを一新。一部グレードは走行性能が向上
全車にスライドドアオートクロージャーを標準化。写真のハイウェイスターには、専用のサスペンションが採用された
グリルやフロントバンパー、ヘッドランプなどのデザインを変更。内装では、エアコン吹き出し口をシルバーとしたことで、インパネの質感が向上。また、グレード整理も行われており、RSとRXは廃止となっている。一方、ライダーシリーズは、フロントとサイドの外観デザインを一新して3ナンバー化。グレード名も変更され、ボディ剛性の向上やサスチューンを行ったパフォーマンススペックと、それからさらにエンジンチューンまで施したハイパフォーマンススペックの2種類となっている。 |
| 2008年 |
5月/限定車 |
HDDナビなどの装備が奢られ、期間限定で登場した一台
左/高速大容量の30GB HDDを採用したタッチパネル式ナビ。ワンセグチューナーのほか、DVD再生機能も搭載されている 右/2008年7月には、乗降しやすいスタイリッシュステップなどを採用した20Sナビプラスステップセレクションが登場
2007年の国内新規登録台数で、ミニバン部門1位を獲得したことを記念した、20S ナンバーワンエディション ナビパッケージが登場。本革巻きステアリングなどを採用。販売は2008年9月末まで。 |
文:安藤 眞、ユニットクワトロ