02/22: 日産 ティーダ/ティーダラティオ《モデル概要編》
カテゴリー: 日産の人気中古車完全カタログ
コンセプトは「Compact Meets Luxury」
クラスレスの広い室内と上質感をまとったコンパクトカー

●コンセプト
飾り立てることなく上質感を表現した一台
日産の中興期を支えたサニー/パルサーに代わり、小型大衆車セグメントに投入されたのがティーダとティーダラティオ。前者が5ドアハッチバックで、後者が4ドアセダンとなる。ターゲットユーザーは「子離れ世代の熟年カップル」。持ち物で生活レベルを誇示することは好まないが、自分が納得できる上質なものを所有したいという本物志向の価値観をもった人への訴求を狙っている。
商品コンセプトは「Compact Meets Luxury」。華美な装飾を施すのではなく、素材の手触りや合わせ面の精度などで上質感を表現。シートのサイズや居住性なども、ラグジュアリィセダンに匹敵する仕様としている。
パッケージング上の特徴は背が高いことで、1535mmの全高はカローラより75mmも高い。この全高を利用して乗員をアップライトに座らせることで、限られた前後長の中にゆとりある居住性を実現している。
●メカニズム
トルク性能を高めた2種類のエンジンを用意
ティーダ/ラティオがデビューした際、絶賛されたのが1.5Lエンジン。新開発のHR15DE型エンジンは、最高出力の数値こそ控えめだが、リッター当たりトルクが10kg-mを超える高トルク型となっている。4カ月遅れで1.8Lエンジンが追加されているが、こちらも新世代のMR18DE型。セレナやラフェスタに搭載される2Lエンジンの縮小版で、やはり豊かな低速トルクが身上だ。
トランスミッションは電子制御4ATとCVTが用意される。FFは15Sと15Bの一部以外がCVTで、4WDは4ATとの組み合わせ。4WDシステムは電気モーターで後輪を駆動するタイプで、ビスカス式などより高い発進性能と良好な燃費性能をもつ。
サスペンションは前ストラット/後ろツイストビーム式と、同セグメントの定番だが、リバウンドスプリングを内蔵して車両の浮き上がりを抑えるなど、欧州車並みの贅沢なメカを採用。
●エクステリア&インテリア
すっきりとしたデザインで質感を向上させた内外装
「スペーシャス&スパイシー」をコンセプトとするエクステリアは、シンプルなライン構成でけれん味のないデザイン。スペーシャスとは、「広々とした」「雄大な」などのほかに「気高く」といった意味をもつ。フロントマスクは、両車とも日産コンパクトカー共通の分割グリルを採用。どこか同朋ルノーのデザインも連想させる。さらに、1.8L車はキセノンヘッドランプとAFSを標準で装備。
インパネも直線基調のシンプルなデザインだ。あえて木目調パネルを避けたことにより、落ち着いた上質感を醸し出している。フロントシートの骨格は、上級セダンのティアナと同じものを使用。低反発ウレタンを採用することで、しっとりとした座り心地が確保されている。
このほか、5ドア車の後席は240mmのスライドが可能。最後部にした際のレッグスペースはシーマ並みで、最前部にすればワゴン並みの積載量となる。
●インプレッション
実用域での走行性能は1.5Lモデルでも十二分
低速トルクの豊かなエンジンと、それを最大限に引き出すCVTとの統合制御により、回転を上げなくても力強い走りができるのがティーダ/ラティオの特徴。低速が力強いだけに、高回転側はややおとなしい印象だが、あくまで相対的なもので、追い越し加速時の速度の乗りに不満はない。よほど飛ばす人でもなければ、1.5Lモデルでも不足は感じないだろう。乗り心地はしなやか系で、タウンスピードから快適。高速域での直進性能も満足のいくものだ。操舵応答性はマイルドだが、姿勢変化を許しつつも違和感の少ない操縦性能をもっている。


















