03/21: ダイハツ コペン《モデル概要編》
カテゴリー: ダイハツの人気中古車完全カタログ
軽自動車の域を超えた装備が魅力の
本格的なライトウェイトオープンカー

●コンセプト
高級車と同じ電動式のメタルトップを搭載
コペンは量産車世界最小のオープンスポーツカー。H11年のモーターショーで参考出品車として展示され、反響の大きさから発売が実現した。名前はCompact+Openに由来する。クラシカルなスポーツカースタイルをしているが、プラットフォームは自社製の軽自動車から流用したもので、オーソドックスなFF(前輪駆動)のメカニカルレイアウトをもつ。
特徴的なのは、電動式のメタルトップ。高級スポーツカーのルーフを手がけるドイツのベバスト社と共同開発した本格的なシステムで、わずか20秒で開閉操作が完了する。H19年までは樹脂製のディタッチャブルトップ仕様もあり、電動式と比較して30kgも軽量だった。
製造方法もスペシャルで、選りすぐりの熟練スタッフがハンドメイド同然の方法で組み立ててている。新車価格は約160万円からだが、内容を考えればバーゲンプライスだ。
●メカニズム
軽自動車と簡単にはくくれないその中身とは
プラットフォームは2世代前のミラのものを利用し、ホイールベースを130mm短縮。フロア下にX形の補強を入れるなど、コペン専用の改良が行われている。電動ルーフやボンネット、トランクリッドには、軽量なアルミ合金が使用された。エンジンは、今や軽自動車では珍しくなった直列4気筒を採用する。排気量はもちろん660だが、ターボチャージャーでの過給によって1.2L並みの高トルクを発生。レッドゾーンは8500rpmからと、高回転まで引っ張る楽しさが堪能できる。
サスペンションはフロントがストラット、リアがトーションビーム式と一般的だが、リアサスには軽自動車初のトーコレクトブッシュを採用。コーナリング時に後輪のトー変化を補正し、安定性を高めるメカニズムだ。
トランスミッションはマニュアルモード付き4ATと5MTが用意される。MTのシフトフィールはなかなか小気味良い。
●エクステリア&インテリア
高級車に匹敵する仕様で品質の高さをアピール
ポルシェ356をモチーフにデザインされたというエクステリアは丸みを帯びており、クラシカルな雰囲気が漂う。ボンネットのV字ラインや、丸型ランプ類を配列したフロントマスクのイメージは、そのままリアにも用いられた。ボディカラーは全9色と豊富で、高級車に匹敵する5層コートを採用する。内装の質感も高く、手触りと合わせ品質のいずれも、上級セダン並みの水準。デザインはシンプルだが、むしろスポーツカーらしい潔さが好印象だ。
スポーツシートを装備する運転席はタイトで、ある程度ドライバーの体形を選ぶ。一方、ステアリングにはチルトのほかテレスコピック調整も搭載されており、ドライビングポジションの細やかな調整が可能だ。
トランクルームはゴルフバッグ1個を積載できるくらいの容量。電動ルーフ格納時でも、小ぶりのダッフルバッグを押し込む程度のスペースは残る。
●インプレッション
ドライビングの喜びを感じさせてくれる一台
FFベースの軽自動車とはいえ、立派にライトウェイトオープンスポーツのテイストをもっているコペン。ダイレクト感のあるステアリングフィールや軽快なフットワークは、交差点を曲がるだけでワクワクする。クローズ時のボディ剛性はなかなかしっかりしているが、オープンにすると、それなりのユルさを感じる。が、これぞオープンスポーツの味。オープンで絶対的なボディ剛性を求めれば重くなり、ライトウェイトの良さが失われてしまうのだ。
なお、走りを重視したい向きは、ディタッチャブルトップ仕様で屋根を閉めたまま走るべし。







