知っておきたい用語と知識_中古車の種類

2-3.車種選びやお店選びの際に必要な知識

中古車の中には、その特徴によって他とは区別できるものがある。それらの車がもつメリットとは、「価格」であったり「希少」であったりと様々だ。
これらの特徴を覚えておくと、欲しい車を探すときの参考になるので、あらかじめ知っておきたい。

中古車の種類

【"おろしたて中古車"】

わずか300kmなど走行距離が極端に少ない中古車のこと。一般的には「新古車」と呼ばれたりもするが、この表記は新車との違いがわかりにくいため、自動車公正競争規約により表記が禁止されている。カーセンサーnetでは「おろしたて中古車」と言うことが多い。

特徴としては新車の香りはもちろん、メーカーによる新車保証がたっぷりと残っていることが大きい。その割に、車両本体価格は新車価格より安いし、購入時には自動車重量税が不要になるなど諸費用の面でも有利。つまり新車より安く買えるのがメリットだ。ちなみにこれらの車は、新車ディーラーで試乗車や展示車として一度ナンバーが付けられた後、中古車として販売されるケースがほとんどだ。

【修復歴車】

(社)自動車公正取引協議会(自公協)が定めた9カ所(下記参照)や、オークション(販売店が中古車を売買する市場のようなもの)独自の規定個所を修復した中古車のことを言う。走行に支障をきたすと思われる部分を修復した車という意味だから、ドアパネルを交換した程度では修復歴車とは言わない。また最近の技術ならきちんと修復されていれば問題はないが、敬遠されがちなので、他の中古車に比べて割安に手に入れることができる。

■修復歴の定義はこうなっている

一般的には、右図の自公協の定義にのっとり9つの部位のいずれかを交換または修正した車を「修復歴車」と呼んでいる。ただし、修復歴車の定義はこれ一つではなくオークション会場ごとに独自に定めているものなど、いくつか存在する。カーセンサーnetではユーザー保護の観点からより現実に即したものとするため、自公協もしくはオークション会場の定義の、いずれか厳しい判断に基づいて表示することにしている。「修復歴車=事故車」と解釈している人も多いが、いわゆる交通事故を起こした車でなくても、この部位を修正していれば修復歴車となるし、逆にバンパーのこすりキズやドアのへこみを直しただけでは修復歴車とは呼ばない。修復歴のある車の場合は、販売店に修復の部位や程度を確認しよう。

修復歴車|中古車購入ガイド

■自公協による修復歴車の定義

(1)フレーム

(2)フロントクロスメンバー

(3)フロントインサイドパネル

(4)ピラー

(5)ダッシュパネル

(6)ルーフパネル

(7)ルームフロアパネル

(8)トランクフロアパネル

(9)ラジエターコアサポート(交換)

自公協の基準では(1)~(8)のいずれかを修正するか、(9)を交換した車を修復歴車と定義している。

【並行輸入車】

正規輸入代理店を通さず、販売店が独自に海外から直接仕入れた輸入車のこと。新車として日本で登録する新車並行(新並)と、すでに海外で登録された後、日本へ持ってこられた中古並行(中並)とに分けることができる。日本には未導入だった車種やグレード、また今や手に入れにくくなった古い中古車が並行輸入車として仕入れられているケースもある。

【「車検無」と「車検整備付」】

ともに車検残のない中古車のことを言うが、その違いは購入時に必要となる車検整備費用が車両本体価格に含まれているかどうかということ。「車検整備付」は含まれていて、「車検無」は含まれていないことを表す。つまり「車検無」と表記された中古車は購入時に、車両本体価格とは別に車検整備費用が必要となる。

なお、カーセンサーnetでは車検の状況を「○年○月」「車検無」「車検整備付」「新車未登録」「国内未登録」と表示している。「○年○月」とは、例えば『09(H21)年4月』の場合、『2009(平成21)年4月』まで車検が残っていることを示す。そのため、購入後に車検を受ける必要はない。「車検無」とは、車検の有効期限が切れていることを示す。購入時には、車両本体価格とは別に車検整備費用、自動車取得税・自動車重量税や登録にかかわる手数料などの諸費用が必要となる。

「車検整備付」とは、法定24カ月定期点検整備(商用車の場合は法定12カ月定期点検整備)以上の整備を実施、この整備費用は車両本体価格に含まれていることを示す。ただし、購入時、車検整備費用は不要となるが、自動車取得税・自動車重量税や登録にかかわる手数料などの諸費用は別途必要となる。

「新車未登録」とは、販売開始から登録されていない新車で、登録後の車検残期間が36カ月あることを示す。購入時、車検整備費用は不要となるが、自動車取得税・自動車重量税や登録にかかわる手数料などの諸費用は別途必要となる。

「国内未登録」とは、日本国内で登録を受けていない並行輸入車で、走行距離にかかわらず登録後の車検残期間が36カ月あることを示す。新車並行であれば、購入時、車検整備費用は不要となるが、自動車取得税・自動車重量税や登録にかかわる手数料などの諸費用は別途必要となる。中古並行であれば、車検整備費用も必要になるのが一般的だ。

【認定中古車】

認定中古車は、まだ輸入車の中古車に対する信頼度が低かった頃に輸入車インポーター自らが整備基準を作って品質を高めようとしたことがきっかけで生まれた。先駆者はBMWだが、今では多く輸入車のインポーターが同様の認定中古車の基準を定めている。さらに最近では国産ディーラーでも、中古車販売専門店との差別化のために認定中古車制度を取り入れているところが多くなっている。

整備内容は各社異なるが、50~100項目前後の点検に加え、バッテリーやブレーキパッドまでを交換したり、さらには1年間の無料保証や24時間エマージェンシーサービスを付けるなどかなり充実している。その分価格は高めだが、特に初心者には安心できる商品だと言えるだろう。