アルファ ロメオ ミト 1.4ターボ スポーツ 【ニューモデル】 : 05/25
カテゴリー: イタリア車の試乗レポート
小さな高級クーペ、しかもアルファロメオ!
↑D.N.AシステムをDに切り替えると、ターボラグはほとんどなく、2速でもホイールスペンしてしまうほどパワフル。本当に気持ちよく走れる車だ(左)Dモードでは過給が上がり最大トルクが210N・mから230N・mにアップ(右)
アルファ ロメオの最高峰モデル8Cコンペティツィオーネのデザインモチーフが随所にちりばめられたミト。全長ほぼ4m、幅も1.7mと非常にコンパクトで独立したトランクもないが、立派にクーペしたスタイリングは極めて魅力的だ。ドアを開けると高級クーペのごとくスーッとウインドウが下がる。腰を適度にサポートするシートにはアルファのロゴが入り、ステアリングやサイドブレーキには手触りの良い太めの革巻きが奢られている。立体感のあるメーターも素直にカッコイイ。見るものも触るものも高級クーペのそれである。ミトの技術的なトピックスの一つがD.N.A.システム。エンジンの出力特性やステアリングの重さ、横滑り防止装置の介入度合いを3段階に切り替えることができるというものだ。6速MTを1速に入れ、滑らかだけどそれなりに重いクラッチをつなぎ、D.N.A.システムをN、すなわちノーマルモードに入れて走り始める。こちらもストロークのあるアクセルペダルはかなり踏み込まないと、ガスをシリンダーに送り込まない。言い換えると穏やかで極めて扱いやすい。1速でアクセルを戻してもまったくギクシャクしないエンジン制御にも驚く。
乗り心地は最近のアルファに共通した底の厚い靴を履いたような重厚なものだが、街中では少々タイヤがドタバタした感じも受ける。ただひと昔前のガタピシしたアルファと比べると別世界だ。
近い将来、アルファ版DSGやホットバージョンの追加も!
↑内装色は標準のファブリックシートの場合は2色、見た目も手触りも上質なフラウ製の本革シート(20万円高)では3色が用意されている(左)7つのエアバッグやアクティブヘッドレストなどでユーロNCAP5つ星(右)
山道に入る直前でD、すなわちダイナミックモードに切り替える。いやぁ、素晴らしい! エンジンはハーフスロットルでもいきいきと吹け上がる。4000rpmからはさらにエンジンが弾ける。ターボラグはほぼなく、2速でもホイールスピンするほどパワフルだ。
ステアリングも2割ほど重くなり、気持ちと実際の舵角が一致する。前後の挙動変化が少なく、また素早い切り返しでも「おつり」がこないので、中高速コーナーでの安定感が抜群だ。ブレーキはよく利くうえにフィールが良く、ABSの介入は控えめで制御が細かい。本当に気持ちよく走れる車だ。
欧州に限らずホットハッチは数多くある。しかし実用車ベースのホットハッチと違い、ミトは高級クーペの文法に忠実であろうとしているのがいい(念のため付け加えると、リアシートは大人でもギリギリ何とかなる)。ちなみにミトには近い将来、アルファ版DSGたるツインクラッチATモデルやホットバージョンの追加などが予告されている。実に楽しみではないか!























